一般不妊治療について
まずは自然な妊娠めざしてタイミング指導をお勧めしています。排卵のモニターや、排卵誘発には保険も効き、体の面でも、心の面でも、さらにお金の面でも最も負担が軽い治療です。それで妊娠できない場合は、「人工授精」にステップアップします。
※治療内容によっては実施時間が決まっているものや事前予約が必要なものがあります。詳細はお問い合わせください。
- タイミング指導
基礎的な検査で不妊原因を明らかにするとともに、排卵日を推定して夫婦生活のタイミング指導を行います。 - 薬物療法による排卵促進と黄体機能不全の改善をします。
- 経口の排卵誘発剤で卵胞の発育を促し、黄体期の改善を図ります。
- 排卵を促す薬を注射してタイミングよく排卵させます。
- 黄体ホルモンを注射して受精卵が着床しやすくします(オプション)。
- 排卵誘発剤の注射を使ってより強力に排卵を促し、卵子と精子の出会う確率を高めます(オプション)。
- 人工授精
運動良好精子を選別し、細いチューブで精子を子宮内に注入して精子の卵管内への遡上を期待して、妊娠の可能性を上げます。痛みもほとんどなく、時間も短時間で済みます。人工授精後は5分間安静にしていただき、すぐにお帰りになれます。
その後も安静にする必要はありません。人工授精自体は保険がききませんが、人工授精に関する検査や薬には保険が使えます。人工授精は4から5回目までが有効と思われ、6回以上行っても妊娠できない場合には、高度生殖医療にステップアップすることも選択肢の1つにあがってきます。
★当クリニックでは、海外の試薬を用いた「ミニアイソレート法」というやり方で精子の処理を必ず行っております。短時間で良い状態の精子を選び出すことができ、妊娠率の向上につながっております。38歳以下の妊娠率が15%ぐらいです。人工授精としては高水準と考えています。